歴史的建造物守れ、鎌倉文学館に防犯カメラなど設置へ/鎌倉【2009年9月3日】

 鎌倉市は、旧前田侯爵家の別邸だった「鎌倉文学館」(同市長谷)に防犯カメラなどの警備機器を設置する方針を固めた。県内で歴史的建造物の焼失が相次いだための措置で、2009年度一般会計補正予算案に約395万円の関連予算を盛り込んだ。
県内では07年5月と08年1月に旧モーガン邸(藤沢市)が、09年3月には旧住友家俣野別邸(横浜市戸塚区)と旧吉田茂邸(大磯町)がそれぞれ焼失。中には放火とみられる火災もあり、歴史的建造物を多数所有する鎌倉市でも、これまで巡回警備などを強化してきたが、さらなる対策に乗り出した。

 設置する機器は、防犯カメラのほか、赤外線センサーや火災報知機など。それぞれ建物の周囲を取り囲むように設置し、不審者などの侵入が感知されれば、警備会社に通報する仕組みになっている。

 鎌倉文学館は国の登録有形文化財で、現在の洋館は1936年に完成した。
第二次世界大戦後は佐藤栄作元首相が別荘として使用していたこともあり、83年に市へ寄贈。
鎌倉文士らの資料を展示する文学館として整備された。
市では、現在も多くの観光客が訪れ知名度が高い点や、多数の文学資料を所蔵することなどを考慮し、今回、機器の最初の設置場所に選定。「市が所有するこのほかの建造物にも、順次導入を進めていきたい」としている。

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